この旅の目的のひとつでもある以遠権ルートの乗りヒコーキ。
以遠権を語る上で外せないのが、LATAM航空のフランクフルト発マドリード経由サンティアゴ行きのフランクフルトとマドリード間。
このルートは往復ビジネスクラスが約25,000円ほどと信じられない価格で販売され、エコノミーでも1万円未満と価格競争力がダンピングレベルになっています。(LCC運賃より安い)
この格安ビジネスにも関わらず座席が埋まらない理由を乗り心地などと合わせてレポしたいと思います。
飛行区間:フランクフルト → マドリード
飛行距離:882 miles
出発時刻:19:25
到着時刻:22:00
飛行時間:2時間35分
その他:火曜日を除く週6日運行
チェックイン – FRANKFURT INTERNATIONAL AIRPORT
フランクフルト空港ターミナル1の端にあるカウンターに到着したら、この行列。
クリスマスシーズンだけあって、チリへ帰国する乗客であふれているのでしょうか。
プレミアレーンですらこの行列で、チケットを貰うまで30分近くかかりました。
LATAM航空のビジネスクラスチケット
LATAM航空はECONOMY, PREMIUM ECONOMY, PREMIUM BUSINESSの3クラス制です。
ビジネスクラスのチケットはPREMIUM BUSINESSと表示されます。
ブッキングクラスの表示はない模様。
Bゲートからの出国
ANAが発着するため、日本人になじみの深いBゲートから出国。
本来、欧州内フライトではパスポート不要ですが、最終目的地がチリのためこのフライトでは出国審査を受ける必要があります。
保安検査はビジネスクラスチケットのおかげでファストトラックを利用できましたが、パスポートコントロールでは、決められたことしかやらない融通の利かないドイツらしい運用のため列が全然解消せず大混雑!!
チェックインに並び、パスポートコントロールでさらに並ばされて無駄に1時間経過、、待ちストレスが上昇。
こんなストレスフルな状況だとビジネス客が利用するわけもないので、安いチケットで販売せざるを得ない理由のひとつなんだと推測します。
ラウンジ – AIR CANADA MAPLE LEAF LOUNGE
スターアライアンス各社が集結するフランクフルト空港ターミナル1から発着するため、oneworld系のラウンジはなし。
そのため、LATAMの指定ラウンジはエアカナダのメープルリーフラウンジでした。
なお、T1の出国後保安エリアにはプライオリティパスで利用できるラウンジはありません。
LATAM航空 LA705へ搭乗
LATAM航空 B787 ビジネスクラスのシート
デカイ体格の人が多いのかシートピッチはとても広い。
枕やブランケットはプレセットされていますが、欧州内ではビジネスクラスアメニティの提供は無し。
アメニティは3時間超のルートから用意されている可能性大ですね。
電源やコントローラー類は肘掛下です。
スマホの充電しながら寝転がっても一般的なケーブルの長さが足りなくなることはありませんでした。
席は固めなので、これで長距離は考えさせられます。
コールドミールな機内食
スナックのナッツと共にずっしりとしたグラスで飲み物が出てきました。
提供されるのは冷たい食事。
夜は軽く食べるドイツ仕様の機内食なのでしょうか。。
パンは豊富で5~6種類から選べました。
こちらはきちんと暖かいパンです。
このバルサミコオイルが滅茶苦茶美味しかった。
調べてみると、チリ産の手積みオリーブオイルでつくられているようです。
残念ながらバルサミコオイルは日本での取り扱いはなし(オリーブオイルは楽天にありました)
食後は夜間モードの照明に。LATAMカラーですね。
2時間のフライトで照明を落として睡眠を促す必要はあるのか。
マドリードへ到着
欧州外へ行く国際線として運行されているため、EU域内の利用者でもイミグレを抜ける必要があり、他のEU域内便にくらべて時間をとられます・・・。
これでは高ARPUなビジネス客が利用するわけありませんね・・・(しかも夜便だし)
ガラガラのイミグレ
22時をまわり、他の便もあまり到着しない時間帯のためか、LA708の乗客専用状態。
イミグレ自体は並ばずにさくっと抜けられました。
LA705が到着するのは、欧州外への国際線が発着するT4Sのため、鉄道のあるT4メインには空港内をシャトルトレインで移動する必要があります。。
このようにいちいち時間がかかり面倒なので、あの安い運賃で販売されているんでしょうね。。
そして荷物がでてくるまで更に待たされる。
結局、マドリードに到着してから荷物を受け取るまでに30分以上かかりました。
T4直結のマドリードメトロを利用して市内へ向かいます。
遅い時間の到着なのでマドリードメトロの悪名高いスリが心配です。
LA705 ビジネスクラスのまとめ
往復で25,000円程度と激安ビジネスクラスに間違いはないのですが、マドリードへは深夜到着となるスケジュールで市内への移動は気を使う必要があります。
そしてドイツ出国時の混雑、マドリード到着時にイミグレを通りターミナルを移動する面倒さも気になります。
機内サービスについては短距離かつコールドミール、アメニティもなく、座席も一世代前のつくりなのでビジネスクラスのフライトとしては完全に楽しめるものではありません。
時間に余裕がある旅行者向けのため、25,000円程度で売らないと座席が埋まらないのだと推測します。
一方で、逆方向のマドリード発フランクフルト着は時間を有効活用しやすいスケジュールだと思います(イミグレは面倒ですが)
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